司会は結婚式の披露宴や2次会には欠かせない存在。披露宴会場と提携しているMCや2次会の幹事が司会を務めることも多いですが、新郎新婦の知人が依頼することもあります。
ただ、司会を引き受けたものの、慣れていないとどのように進行するのか、どんな台本を用意すればいいのかわかりませんよね。そこで本記事では、披露宴の進行プログラムと、台本例文集をご紹介します。
【結婚式の進行プログラムと司会台本はこちら】
【1.5次会・2次会の進行プログラムと司会台本はこちら】
披露宴で司会をするときの3つのポイント
司会の役割はただ単にプログラムを進行するだけではありません。司会が場を盛り上げたり、新郎新婦やゲストの見せ場を作ったりしながら、披露宴の雰囲気を作り出すのです。
特に新郎新婦の大事な日ですから、なるべく失敗しないに越したことはありませんよね。では、司会はどのような点に気をつければいいのか3つのポイントをご紹介します。
全体像を把握する
披露宴はだいたい1時間半〜2時間の長丁場。司会をすると現在のプログラムにばかり気を取られがちですが、披露宴の全体像を把握して進行することがとても重要です。
次のプログラムを確認しながら進行するのはもちろん、1つのプログラムに対する所要時間も意識します。いつでも時計を見られるわけではないので、時間を“体感”として自分に覚えさせると良いでしょう。
時間が押していると司会も焦りがちですが、全体像を把握できていれば余裕を持って進行できますよ。
盛り上げポイントを把握し、率先して盛り上げる
披露宴プログラムには、ケーキバイトや余興などの盛り上げポイントがあるもの。そうした盛り上げポイントでしっかり盛り上がるかどうかは、司会にかかっていると言っても過言ではありません。
せっかく余興で素敵な歌やダンスが披露されても、司会が低いトーンの声でいては盛り上がらないもの。司会者自身が率先して盛り上げることで、ゲストもワッと湧き上がるのです。
ゲストの歓声を引き出すには、司会自身も気分を上げることが大切です!
当日を詳細にイメージして練習しよう
結婚式・披露宴の当日、新郎新婦はかなり緊張しています。そこで司会が緊張していては、緊張感が新郎新婦に伝わり不安を覚えさせてしまうかもしれません。司会が新郎新婦の緊張を解して場を和ませてあげましょう。
そこで本番に緊張してしまわないように、当日を詳細にイメージしながら練習するのがおすすめ。目の前で披露宴が行われていることを想像し、しっかり間を取ったり、声を張り上げたりして、本番さながらの雰囲気で取り組んでください。
何十回、何百回と練習することは、当日に緊張しにくくなるだけでなく、失敗しにくくもなりますよ。
披露宴の司会進行と台本
ここでは司会進行の台本の例をご紹介します。
まずは、披露宴のプログラム例を確認しておきましょう。
- 迎賓
- 新郎新婦入場・ウェルカムスピーチ
- 主賓祝辞
- ケーキ入刀・ファーストバイト
- 乾杯
- 食事・歓談スタート
- 新郎新婦中座
- お色直し入場
- フォトラウンド
- スピーチ・余興
- 祝電披露
- 花嫁の手紙・花束贈呈
- 両家代表謝辞
- おひらき・退場
- エンドロール・送賓
このプログラムはあくまで一例です。披露宴のスタイルによって変わるため、新郎新婦との事前打ち合わせも念入りに。
それでは、披露宴の台本例文をご紹介します。
迎賓
皆様、本日は〇〇様、〇〇様の結婚お披露目パーティにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
これよりは、ゲストの皆様を会場内へとご案内させていただきます。 お手元のお席次表をご確認の上、ご自身のお席へお進みくださいませ。 テーブルにはお一人お一人、お名前の書かれたお席札のご用意がございますので、ご自身のお名前をご確認の上お席におかけくださいませ。 おふたりのご入場まで、どうぞお席にておくつろぎください。 |
新郎新婦入場・ウェルカムスピーチ
皆様、新郎新婦のご入場の準備が整ったようでございます。
お二人のお顔が見えましたら、皆様どうぞ大きな拍手でお迎えください。 また、カメラをお持ちの方はどうぞご準備くださいませ。 それでは、会場後方扉にご注目ください。 新郎新婦、ご入場です!(拍手) 新郎新婦は皆様のお近くを通りながら、メインテーブルへとお進みになります。 皆様どうぞ、おふたりに更なる祝福をお送りください! (新郎新婦の入場) 今、新郎新婦様がメインテーブルへご到着でございます。皆様今一度大きな拍手を御願い致します! 20〇〇年 〇月 〇日、ただいまより〇〇様・〇〇様の結婚お披露目パーティを開宴とさせて頂きます。 開宴に先立ち、新郎〇〇様より、皆様にご挨拶でございます。 (新郎挨拶) 新郎〇〇様より 皆様にご挨拶でございました。 |
主賓祝辞
それでは、ゲストの皆様を代表いただきましてご祝辞を頂戴したいと存じます。
まずはじめに、(会社名・肩書)でいらっしゃいます、〇〇様よりお言葉をいただきます。 〇〇様、どうぞ宜しくお願い致します。(拍手) (祝辞が終わったら) 〇〇様、ありがとうございました。 皆様を代表いただきまして、お祝いのお言葉を頂戴いたしました。 |
ケーキ入刀・ファーストバイト
これより、新郎新婦様には大切なセレモニーを行っていただきます。ケーキ台の前へご移動頂き、 おふたりによりますケーキ入刀、ファーストバイトを行いたいと思います。
皆様、どうぞケーキ台の前までお集り下さい。お手元にカメラ、携帯をお持ちの皆様は ぜひ、お二人のこの、幸せなお姿をお写真に収めて頂きたいと思います! それでは!参りましょう。新郎新婦様によります ケーキ入刀です!お願いします! (ケーキ入刀) 新郎新婦、ウェディングケーキご入刀です!おめでとうございます!(拍手) (入刀のままでお写真タイムを繋ぎます) 沢山の皆様に見守られる中、今お気持ちをひとつにナイフを入れていただきました。 このおふたりの表情、ぜひ皆様のカメラにもしっかりとお納めくださいませ。 続きまして、お互いにケーキを食べさせ合っていただくファーストバイトを行っていただきます。 では、はじめにご新郎からご新婦へ。お願いしまーす! (新郎が食べたら) おめでとうございまーす!(拍手) 続いて、ご新婦からご新郎へ。お願いしまーす! (新婦が食べたら) おめでとうございまーす!(拍手) 新郎新婦おふたりによります、ウェディングケーキ入刀とファーストバイトのセレモニーでございました。 お近くでご覧いただきました皆様も、ありがとうございました。皆様もどうぞお席へとお進みくださいませ。 |
乾杯、食事・歓談スタート
さて、皆様のグラスにも乾杯酒が整ったようでございますので、これよりは乾杯へと進めてまいりたいと思います。
本日乾杯のご発声をいただきますのは、(会社名・肩書)でいらっしゃいます、〇〇様でございます。 〇〇様、どうぞ宜しくお願い致します。 (祝辞が結ばれ、乾杯へ進むお言葉があったところで) それでは皆様、恐れ入りますがご起立の上、グラスをお手元にご用意ください。 (乾杯の音頭) (新郎)〇〇さん、(新婦)〇〇さん、本日は本当におめでとうございます!(拍手) ゲストの皆様もありがとうございました。皆様もどうぞご着席くださいませ。 おふたりから大切なゲストの皆様へのおもてなしでございます。どうぞごゆっくりとお寛ぎくださいませ。 |
新郎新婦中座
(しばらくの歓談の後に) ここで新婦様はお色直しのため ご中座をさせて頂きます。ご一緒にエスコートをしてくださる方をお呼びしたいと思います。 〇〇様!こちらへどうぞ。それでは新婦様と〇〇様、ご一緒にご中座です。皆様拍手でお導き下さい。(拍手)(新婦を見送ったら) 装い新たになった新婦様をお迎えするのが楽しみですね!(新郎も中座する場合は同様に行う) 皆様、新婦様・新郎様の再入場までご歓談ください。 |
お色直し入場
皆様、大変長らくお待たせいたしました。装い新たな新郎新婦様を会場にお迎えしたいと思います。
新郎新婦、入場です!大きな拍手でお迎えください!(拍手) |
フォトラウンド
さて、これよりは新郎新婦のおふたりが皆様のテーブルへご挨拶に伺います。
おふたりがテーブルへ伺いましたその際には、テーブルごとの皆様と記念のお写真撮影をさせていただきますので、皆様おふたりを素敵な笑顔で囲んで差し上げてください。 記念のお写真撮影を致しますので、恐れ入りますがここからのお時間は、テーブルの皆様お揃いの上、おふたりをお迎えくださいませ。 (フォトラウンドが終わり、新郎新婦が高砂に戻るタイミングで) ここからのお時間は、おふたりにも少しお寛ぎいただきながらお過ごしいただきましょう。 新郎新婦とご歓談されたい方は、ぜひメインテーブルへお越しください。 それでは皆様、どうぞごゆっくりお寛ぎください。 |
スピーチ・余興
さて、ここからのお時間はゲストの方にもご登場いただき、おふたりへのお祝いをいただいてまいりましょう。
まずはじめに、(おふたりとのご関係)でいらっしゃいます〇〇様、どうぞ宜しくお願い致します!(拍手) (スピーチ・余興) 続きまして・・・ |
祝電披露
(スピーチ・余興が終わったら) 皆様、楽しい時間をお過ごしいただけたでしょうか?本日お越しの皆様から沢山の祝福をいただいているおふたりでございますが、おふたりにはご祝電も頂戴しております。ここで、新郎新婦にいただきました祝電をご紹介させていただきます。順不同でのご紹介となりますこと、どうぞお許しくださいませ。(祝電を紹介) 以上、新郎新婦にいただきました祝電をご紹介いたしました。 |
花嫁の手紙・花束贈呈
さて、皆様方と過ごして参りましたこの素敵なお時間ですが、そろそろ御開きが近づいて参りました。
今、新郎新婦様は 大好きな方々に祝福をされ、幸せの絶頂にいらっしゃると思います。 この素晴らしい日を迎えることができたのも、これまで大切に育ててくれたご両親のおかげではないでしょうか。 本日、新婦〇〇様は、日頃なかなか伝えることができない感謝の気持ちをお手紙にしたためてこられました。皆様の前でご両親様へお伝え頂きたいと思います。 (新婦による花嫁の手紙) (新郎新婦、親御様の元へ進む) (新郎新婦、ご両家親御様がご整列したところで) |
両家代表謝辞
ここで両家を代表致しまして、新郎父〇〇様より、ご挨拶でございます。 (両家代表謝辞)(拍手) 新郎お父様からのご挨拶でございました。 |
おひらき・退場
只今のご挨拶を持ちまして、おふたりの結婚ご披露宴をおひらきとさせていただきます。
〇〇さん、〇〇さん、本日は本当におめでとうございます!(拍手) おふたりにとっての新たな人生の第一歩、皆様どうぞ今日一番の大きな祝福でお見送りください!おめでとうございます! |
送賓
(新郎新婦が退場し、エンドロールを流す場合はアナウンス) これよりは、新郎新婦のお2人とご両家の親御様、ゲストの皆様をお見送りさせていただくこととなります。ご準備の整いましたところでご案内申し上げますので、皆様はどうぞお帰りのお仕度を整えていただきながら、今しばらくお席にてお過ごしくださいませ。(準備が整ったら) それでは皆様、おふたりと親御様のご準備が整ったようでございますので、お支度の整いました方からどうぞ扉口へとお進みくださいませ。これよりは、新郎新婦のおふたりとご両家の親御様、皆様をお見送りさせていただくお時間となります。 お忘れ物などなさいませんようご確認の上、どうぞ扉口へとお進みください。本日はおふたりのご披露宴にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰り下さいませ。 |
披露宴の司会は盛り上げ役!
披露宴・2次会において、司会の最大の役割は「盛り上げること」。単純に進行するだけでは楽しい結婚式にならないのです。
司会者を依頼された人は、新郎新婦の特別な日のために、そしてゲストの思い出に残るように、披露宴・2次会を盛り上げていきましょう!
【結婚式の進行プログラムと司会台本はこちら】
【1.5次会・2次会の進行プログラムと司会台本はこちら】
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