結婚式をスムーズに進行するだけでなく、盛り上げる役目を担っているのが司会です。
一般的には結婚式場と提携しているMCに依頼することが多いですが、中には友人や同僚が司会を依頼されることも。
スキルが求められる司会進行を任されることは光栄であるのと同時に、台本がないと不安に感じる人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、結婚式当日の進行プログラムと司会の台本例文をご紹介します!
【披露宴の進行プログラムと司会台本はこちら】
【1.5次会・2次会の進行プログラムと司会台本はこちら】
結婚式の司会進行をするときの3つのポイント
結婚式の司会進行という大役を任されたからには、本番でつまづかないようにしっかりと備えておきたいですよね。
まずは司会進行をするときのポイントを3つ押さえておきましょう。これらを意識しておくだけでも、当日より良い司会進行ができるはずです。
早口に注意!ゆっくりアナウンスを意識
司会進行に慣れていない人は、しゃべっているうちに早口になることがあります。
自分では普通だと思っていてもゲストには聞き取りづらかったり、急かされてる気持ちになったりすることがあるので要注意。自分が思っている以上にゆっくりアナウンスするように心がけましょう。
自分が早口になりやすい傾向かどうか確認するために、練習を録音してみるのがポイント!
周りを見てしっかりと間を取る
結婚式では新郎新婦が指輪を交換したり、ゲストが移動したりなど行動するシーンがあります。まだ指輪交換が終わってないのに「次は誓いのキスです」と言われたらびっくりしますよね。
司会は原稿だけを見るのではなく、新郎新婦やゲストなど周りの様子もしっかり見る必要があります。そして間を取るべき場面では、意識的にしっかり間を取ってあげること。
練習の際には、間の取り方も一緒に練習しましょう。結婚式の様子を記録したビデオなどがあると練習しやすいですよ。
本番を詳細にイメージしながら練習を
司会進行の練習は、原稿を読み上げるだけでは不十分。それだとただの朗読になってしまいます。
練習で意識したいのは、本番を詳細にイメージすること!新郎新婦がゆっくり歩いてくるシーンや、指輪を交換する場面、ゲストからの拍手……現場にいると想定して、司会進行の練習をしましょう。
また、新郎新婦が緊張して思わぬハプニングが起こることもあります。すぐさまフォローできるように、フォローの言葉をいくつか用意して練習しておくのも良いでしょう。
司会はシーンによって抑揚をうまく付けたり、声音を変えたり、新郎新婦の動きに合わせた早さでしゃべったりします。本番のイメトレが何よりも重要です!
結婚式(人前式)の司会進行と台本
結婚式で司会が必要になるのは、人前式のスタイルです。
キリスト教式や神前式では神父や神職が進行を勤めますが、人前式にはそうした進行役がいません。そのため、司会を立てて人前式を進めていきます。
結婚式の全体像を把握するために、まずは人前式のプログラムを確認しておきましょう。
- 列席者入場
- 新郎入場・新婦入場(別々、または2人一緒の場合もある)
- 開式宣言
- 誓約書の朗読(いわば誓いの言葉)
- 結婚誓約書へのサイン(新郎新婦それぞれのゲスト代表が「証人」となる)
- 指輪交換・誓いのキス
- 承認・結婚成立の宣言
- 閉式の言葉・退場
- 式後の祝福
このプログラムは、あくまで一例です。
人前式は自由度が高いため、順番が前後したり、間に「ブーケ・ブートニアの儀式」や「リングリレー」などの演出が入ったりすることもあります。実際のプログラムに則って、司会台本も修正していきましょう。
それでは、結婚式(人前式)の司会の台本例文をご紹介します。
列席者入場の台本例文
(列席者が揃ってから) 本日はお忙しい中、また遠方より〇〇(新郎名前)さんと△△(新婦名前)さんの結婚式にご列席いただきまして、まことにありがとうございます。 これより始めさせていただきます結婚式は、ご列席いただきます皆様方に向けて、 おふたりより結婚の誓いを立てていただき、ご列席の皆様にご承認していただく、人前結婚式でございます。 ご列席の皆様は 新郎新婦様にとって大切な方々です。おふたりは、この大切な皆様の前で、愛を誓いたい、見守っていただきたい、というお気持ちからこの人前式をお選びになられました。 おふたりにとって、人生の新しい門出を皆様に見届けていただきたいと思います。 申し遅れましたが、私は本日の司会を務めさせていただきます「□□」(司会の名前)と申します。精いっぱい務めさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。 |
いよいよ式の始まりです。最初のアナウンスでは、人前式がどういう結婚式スタイルなのか、簡単な説明を入れましょう。
新郎入場・新婦入場の台本例文
新郎新婦の入場シーンでは2パターンあります。
- 最初に新郎、次に新婦がお父様やお母様と別々に入場するパターン
- 新郎新婦2人で一緒に入場するパターン
それぞれの台本例文をご紹介しましょう。
別々に入場する場合
それでは、後方扉にご注目下さい。新郎〇〇さんのご入場です。みなさま、盛大な拍手でお迎えください。 (新郎が所定の位置についたら) 続いて、新婦△△さんをお迎えします。 (扉が開いたら) 新婦△△さんとお父様のご入場です。みなさま、どうぞ盛大な拍手でお迎えください。 |
2人一緒に入場する場合
それでは、後方扉にご注目下さい。新郎新婦、入場です。 (扉が開き、新郎新婦が入ってくるのを待つ) 皆様、盛大な拍手でお迎えください。 |
開式宣言の台本例文
(新郎新婦が所定の位置についたら) これより新郎〇〇さん、新婦△△さんの人前結婚式を執り行います。ご列席の皆様には、おふたりの結婚の立会人となっていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 (ゆっくり一礼する) |
開式宣言の際に、人前式の説明を入れることもあります。
誓約書の朗読(誓いの言葉)の台本例文
まず初めに、結婚誓約宣言です。今日この日を迎えるにあたり、おふたりはご自身の言葉で結婚の誓いを立てられました。皆様の前で結婚誓約を宣言していただきます。 それでは、おふたりより結婚の誓いの言葉を述べていただきましょう。〇〇さん、△△さんお願いいたします。 (新郎新婦が誓約書を読み上げる) |
結婚誓約書へのサインの台本例文
結婚誓約書へは、新郎新婦それぞれの側のゲストがサインします。(一般的に両親や友人)
結婚誓約書の署名欄によりますが、
- ゲストの「証人」2名だけがサインするパターン
- 新郎新婦も合わせて4名がサインするパターン
があります。それぞれの台本例文をご紹介しましょう。
ゲストの「証人」だけがサインする場合
こちらに結婚誓約書を用意しております。ご参列の皆さまを代表し、ご友人の〇〇様△△様に立会人としてご署名いただきましょう。それでは〇〇様△△様よろしくお願いいたします。 (ゲストの証人がサインする) ありがとうございました。たしかにご署名いただきました。 それでは、結婚誓約書を皆様にご披露頂きましょう! (証人に誓約書を掲げてもらう) しっかりとお名前が添えられております。 |
新郎新婦とゲストの「証人」がサインする場合
こちらに結婚証明書を用意しております。おふたりにはこちらに署名をいただきます。ではお願いします。 (新郎新婦が順番にサインする) ご参列の皆さまを代表し、ご友人の〇〇様△△様に立会人としてご署名いただきましょう。それでは〇〇様△△様よろしくお願いいたします。 (ゲストの証人がサインする) ありがとうございました。たしかにご署名いただきました。 それでは、結婚誓約書を皆様にご披露頂きましょう! (証人に誓約書を掲げてもらう) しっかりと皆様のお名前が添えられております。 |
「〇〇様、お願いします。……続いては△△様、お願いします」と、それぞれのサインを誘導するひとことがあっても良いですね。
指輪交換・誓いのキスの台本例文
それでは、おふたりに指輪交換のセレモニーを行って頂きます。はじめに、新郎〇〇さんから新婦△△さんへ指輪をお贈りいただきましょう。 (新郎から新婦へと指輪を贈る) 続いて、新婦△△さんから新郎〇〇さんへ指輪をお贈りいただきます。 (新婦から新郎へと指輪を贈る) 続きまして、新郎〇〇さんは新婦△△さんのベールをお上げいただき永遠の愛を込めて、誓いのキスを交わしていただきましょう。 (新郎新婦がベールアップ・誓いのキスを行う。盛り上がる場面なので、間を長めに取る。) ではここで、先ほど交わした指輪を皆様にご披露していただきましょう。 (新郎新婦が指輪を披露している間は、しばらく間を取る) |
結婚式の中で一番盛り上がる部分です。参列者がゆっくり写真を撮れるように、コメントの合間には長めに間を取りましょう!
承認・結婚成立の宣言の台本例文
それでは、ご参列の皆様に問います。〇〇さん△△さんの結婚を承認いただけますでしょうか?ご賛同の方は、おふたりに盛大な祝福の拍手をお願いいたします! (参列者からの拍手。拍手が終わるまでしっかりと間を取る) どうもありがとうございます。ご参列の皆様の承認を得て、ここにめでたく〇〇さん、△△さんの結婚が成立いたしました。ご結婚おめでとうございます!皆様、改めて盛大な拍手をお願いいたします。 (もう一度、参列者の拍手) |
結婚成立の宣言は司会の大きな役目の1つ。明るい声音で、はっきりと宣言しましょう。
閉式の言葉・退場の台本例文
ただいまをもちまして、新郎〇〇さん、新婦△△さんの人前結婚式を結びといたします。 それではおふたりには、ウェディングロードをお進みいただき、ご退場いただきます。皆様、その場にご起立いただき、祝福の拍手でお見送りください。 (新郎新婦の退場と参列者の拍手) ご結婚おめでとうございます!おふたりの末永い幸せをお祈りいたします。 |
式後の祝福の台本例文
式後にちょっとした演出を加え、新郎新婦を祝福する場合もあります。
ここでは、
- フラワーシャワー
- バルーンリリース
の2つの代表的な演出の台本をご紹介します。
フラワーシャワー
最後に、屋外にてフラワーシャワーを行います。ご参列の皆様は、今から配られます花びらを持ってしばらくお待ちください。 (新郎新婦と参列者の準備が整ったら) 大変お待たせいたしました!皆様、スタッフから花びらを受け取りましたでしょうか?おふたりが通られましたら、祝福の想いを込めて高い位置からフラワーシャワーをお送りください! (フラワーシャワーを行う) おふたりの幸せを象徴するかのように、色とりどりの花びらが舞い上がりましたね。おめでとうございます! 続いてはゲストハウスには披露パーティーがございますので、皆様ご移動をお願いいたします。 |
バルーンリリース
最後に、屋外にてバルーンリリースを行います。ご参列の皆様は、今から配られますバルーンを持ってしばらくお待ちください。 (新郎新婦と参列者の準備が整ったら) 大変お待たせいたしました!皆様、スタッフからバルーンを受け取りましたでしょうか? 私の「いち、にの、さん、おめでとうございます(おめでとう)!」の声に合わせてリリースをしてください。 それでは準備はよろしいでしょうか? いきますよー!いち、にの、さん、『おめでとうございまーす(おめでとう)!』 (一斉にバルーンをリリースする) 今日のこの喜びと夢をのせて、色とりどりのバルーンが青空に放たれました。おめでとうございます! 続いてはゲストハウスには披露パーティーがございますので、皆様ご移動をお願いいたします。 |
まだまだ余韻に浸りたいところですが、次は披露宴が待っています。スムーズに披露宴へと誘導しましょう。
世界に一つだけの、想いを込めて【Balloon Kitchen】
司会進行は練習がカギ!最高の結婚式を作り上げよう
結婚式当日の司会進行をスムーズに進めるには、MCを務める人がいかに練習したかがカギになります。
他のイベントでの司会と結婚式での司会は若干毛色が異なるため、たとえMC経験があっても、結婚式を想定した練習が必要です。
新郎新婦、そしてゲストが素敵な思い出を作れるように、司会進行で最高の結婚式を作り上げていきましょう!
【披露宴の進行プログラムと司会台本はこちら】
【1.5次会・2次会の進行プログラムと司会台本はこちら】
結婚式・披露宴・二次会のWEB招待状は『Biluce』
結婚式・披露宴の招待状に、デジタルのWEB招待状を利用するカップルが増えています!
『Biluce』は豊富なデザインの中からテンプレートを選んで作成、LINEやメール、QRコードで送信できます。ご祝儀・会費の事前決済も可能!ぜひご活用ください。